2018年 08月 04日
親がいない、それは不幸ではない。
は?何を言っているんだこいつは?
と思われる文章からあえて始めてみました。
子供は誰かが育てなければ生きていけない。
愛情をかけてもらえなければいけない。
だれが食事を与えるんだ?排泄や生きる術を教えなければ生きていけないだろう。
何より、親がいないなんてその子は不幸だっ!!
というのが一般論であろうことは分かり切っています。
確かに最低限の生きる術は学ばなければいけないし、食事や衣服などの用意など大人がしてあげなければ誰が教えるのかという話になります。
しかし、それは生みの親である必要はないし、不幸とは限りません。
そう、
親がいない=不幸 と決められはしない。
その確信をこの人が示してくれました。
通販王・保坂尚希
この方は人気俳優として売れたのち、一時芸能界を離れたようですが、また戻ってきたと思ったら通販王となっていて大成功していましたね。
お稼ぎになっていて話題となり、テレビでも取り上げられていました。
その際に保坂さんの幼少期について語られていましたが、それが驚きの内容でした。
ご両親が保坂さんの幼い時に突如自害されたのです。
幼い保坂さんと、保坂さんの妹さんを残して…。
よほどのことがご両親にあったのでしょうが、何も知らされずにある日突然親を失うなど誰しも予想しないでしょう。
幼かった保坂さんの当時のお気持ちを考えると、生半可に大変だったでしょうとか傷ついたでしょうとか私は言えません。
しかし、テレビでの保坂さんは悲しかったとか傷ついたとかいうことよりも、「とにかく妹を守らなきゃ」ということを考えたと仰っていたと思います。
これから自分たちがどう生きるか?
それを考えることの方が大事だと思われたのでしょう。
生きる本能もあるでしょうが、当時の保坂さんは現実を受け止め、どうしたら良いかを考えられる心の強さがあったのだなと流石!と感じました。
さらにすごいのが、お金を小さい頃から自分で稼いでいたこと。
小学生なのに…なんとかアルバイトをしたり、自分で思い付いた方法を実行してお金を得ていたそうです。
そして、そういったプロセスこそが今の通販のビジネスの原点、ということをお話しされていました。
そうした過去のことを聞いていた共演者の方が「それは大変だったねぇ~親がいないと…」ということを言った際の保坂さんの返しが私にはブラボー!!でした。
「いや、ヘンな刷り込みが無かったお陰で自由に自分の考えで稼げた。」
ヘンな刷り込みがなかった、ここがポイントと思います。
親でも教師でも友人でも他者の意見や考えや言葉は時として「毒」になります。
特に否定的な負の想いが乗った言葉は本当に毒になります。
保坂さんは自由に自分の直感や考えに素直に従った結果、両親がいない環境で自分が幼い年齢であってもお金を稼げたのです。
そして、今やその経験や培ったノウハウや勘で大成功されています。
もちろん、その裏には多大な苦労もあったでしょうが理解者にも恵まれているようですし、
その姿からは幼少期に両親が自害したせいで苦労して不幸な自分というセルフイメージや過去に縛られた様子は感じられません。
誰かや環境のせいにせず、自ら運命を切り開いている良いお手本のような方。
私はそう思いました。
私自身は親が離婚しており、母のもとで育ちました。
昔は…今でさえも片親であったり家庭に問題がある人は可哀想な不幸な人だと言われます。
そういう家庭で育った人はスレて不良になってしまう、とか。
良いイメージは持たれません。
まわりからそう見られたり言われたりするので、「あぁ、私は不幸なのか。」と考えてしまっていました。
今はそんなことはないですけどね(笑)
乱暴な言い方をあえてするならば、子に負なものしか教えられないいわゆる毒親ならばいない方がマシ、かもしれません。(教師でも友人でも同じですね)
それならいっそ孤高に自分を信じ、自分の想い、考え、経験値を使って自らの人生を切り開いてゆく方が充実した人生を送れるかも…
というか、それも可能なのでしょう。
事実、保坂さんはそうしたのですから。
そして、どんな幼少期であろうと、どんな経験をしていようと、人生は自分次第。
それは人類共通ですね。
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by beautiful8world
| 2018-08-04 17:13
| スピリチュアル的考え事